「自信がなくても大丈夫」Amazonベストセラー1位。不安な毎日から抜け出した方法とは。

「ライティングカレッジ」(通称:ライカレ(※))の5期生として2021年9月にご卒業された、ちゆたかさん。

今回は、ちゆたかさんがライカレご入学に至るきっかけや入学後の気持ちの変化、電子書籍出版までの道のり、さらには現在のご活躍についても詳しくお伺いしました。

※:ライカレとは、ライティングカレッジの略称です。弊社代表の野口真代(以下 まよ先生)が主催するライティングスクール。未経験からでもライターとして最短で月30万の報酬を得るために必要なスキルを学べる講座です。

 

ー副業ライター1年目。この1年でどのような変化がありましたか

久しぶりにお会いした方が「雰囲気が変わったね。明るくなった」って言ってくれました。以前は「私、生きている意味あるのかな」とか。たまに絶望的な気持ちになることもあったのですが、今はそんなことがなくなりましたね。

 

ー副業ライターを始める前はどんな性格だったのですか?

約1年前は職場の上司に「自己肯定感の低さを何とかしないと」と言われたこともありました。そのくらい、自分に自信が無かったんです。

それができるんだったら誰も苦労しないのに…と叫びたい気持ちでした。

どうやったら自分に自信がつくのか、自己肯定感が上がるのか全く検討もつかず。とにかくネットや本を読んで情報収集。自分のことをほめたらいいと書いてあればほめてみる、明るい服を着たらいいとあれば試してみる、その繰り返しでした。

職場でも、周りの反応を気にして言いたいことも言えず、笑うことすら苦痛な時期もありました。ほんと、笑えなかったんです。心が笑うことを拒否するというか。

ここに私がいてもいいんだろうかって考えてしまうほど、自分に自信がもてませんでした。

 

ーそこで、アンケート調査に挑戦してみたんですね?

「どうすれば自信がつくんだろう」と試行錯誤している中で「そうだ。他の人の意見を聞いてみよう!」と思って。クラウドソーシングサービスを利用して「自信がない女性」を対象に独自のアンケート調査を行ったことがあるんです。

 

ーすごい行動力ですね。アンケートの内容や結果はいかがでしたか?

「自信をつけたい理由」について尋ねると、「周りの人の目を気にしない自分になりたい」が最も多い答えでした。

私も、周囲の目が気になるタイプです。周りにどう思われるかが気になって思ったように行動できず、自己嫌悪に陥ります。

でも今は、自信がない自分をそのまま受け入れられるようになりました。

 

ーそのような心境の変化には何かきっかけがあったのですか?

「ライカレ」に出会ったおかげです。

コロナ禍で本業の実働時間が減り、企業に頼って生きていくことへの危うさを感じました。そこで、会社に依存せず食べていくスキルを身につけようと副業をすることにしたんです。

自分に自信がなくて、周囲の人の目が気になってしまうタイプなので、あまり人と関わらなくても成立する仕事を探していました。さらに不労所得にもつながる仕事なら理想的。そんな思いで調べていたところ、Webライターにたどり着きました。

実は、小学校の時の夢が作家で、電子書籍を出したい気持ちもあったんです。

そこで、思い切ってライカレに入学。

夢だった電子書籍の出版も果たせましたが、まよ先生のお話や、前向きに行動する同じライカレの生徒さんとの交流を通して「自信がない自分でもいいんだ」と自分を”肯定”できるようになりました。

ー「自信がない自分」を受け入れられるようになるまでの経緯を詳しく教えてください。

実はライカレに入ってすぐ、私は自分が何ももっていないことに気づいて愕然としたんです。そして「何かしなくちゃ。私、前に進めない…」って焦る気持ちが大きくなりました。

 

ーさっそく大きな壁にぶつかったのですね。

講座の最初に受講生の成果報告をまよ先生が共有されるんです。

初回から「ライカレの受講料回収しました」とか、同期の成果報告がすごすぎて。同期の活躍に「すごい!」 と思う気持ちと焦りとがごちゃまぜ状態でした。

「だめだ、私何ももってない……って」思ってしまって……。

 

ー同期の方々の実績に圧倒されたんですね。しかし、諦めなかったのはなぜですか?

まよ先生にいただいた言葉のおかげです。

これは、私の勝手な解釈なのですが、まよ先生が受講生の成果報告を共有してくださる理由の1つに、今はまだ成果が出ていない人も「行動したらこうなれますよ」という励ましの意味があると思うんです。

だけど、私のように焦ってしまう人もいる。だから「焦らなくていい。自分のペースでいいんですよ」ということも一緒に伝えてくださいます。

実際に1年以上時間をかけて結果を出した、ライカレの先輩のエピソードなども教えてくださって。結果を出すのは「今すぐ」である必要はない、ただし諦めずに続けること。続けていれば、必ずなんらかの成果につながっていくんだなと勇気づけてくれたんです。

 

ー諦めずに頑張ると決めてからは葛藤はありませんでしたか?

ありましたね(笑)

私、本当に失敗がイヤで。失敗して人から評価されることへの不安があります。だから自分で何かを決めて実行するのが、とても苦手だったんです。

その苦手な部分を乗り越えられたのも、ライカレで与えてもらった「言葉の力」でした。

 

ー「言葉の力」とは具体的にはどんなことを教えてもらったんですか

とにかく受講生が行動に移しやすい考え方、あるいは行動の邪魔になりそうな思考を取り除く方法を教えてくださいます。

特に私が印象に残っているのは、Facebook創業者マーク・ザッカバーグ氏の有名な言葉「完璧をめざすよりまず終わらせろ」です。

私は完璧主義な面もあるので、すごく胸に刺さりました。この言葉は、今でも行動が止まりそうになったらよく思い出します。

100%の結果を得ることよりも、まずは「行動すること」に意識が変わるマインドシフトが何度も起こりました。

 

ーまよ先生の言葉の中で特に印象に残っている言葉はありますか?

最も印象に残っているのは「今週、どれだけ失敗しましたか?」と聞かれたこと。

 

ーそれは、普通なかなか聞かれない質問ですね(笑)

そうなんです。今まで、そんなこと誰からも聞かれたことありませんでした。

「あ、失敗してもいいんだ。むしろ失敗しないとダメなんだ……」と私の『失敗』に対するイメージがアクロバティックな大転換を起こした瞬間ですね。同時に「何かしなきゃ、前に進めない」という焦りも生まれました。今の自分にできることは何かを考えて、とにかく実践しなきゃ意味がないんだと感じたんです。

 

ー出版企画に際しては、どのような不安がありましたか?

本は一度出版したら、著者の手から離れます。電子書籍の評価は、すべて読者にゆだねられるものです。それも不特定多数の。

他者の目や評価が気になる性格なのですが、この不安を乗り越える必要がありました。

 

ーどのように乗り越えたんですか?

ライカレメンバー内で、いわゆる身内で電子書籍の「構成案」を公開添削してもらい、人前に出す予行練習をする企画があるんです。

この企画は、まよ先生に厳しく課題を添削してもらいたいという受講生の声から生まれた企画。これはチャンスだと思いました。

まずはライカレメンバー内で評価してもらって、不安を払拭しようと考えました。

ー実際「添削会」に臨まれた感想はいかがでしたか?

課題の添削日当日は緊張しすぎて、心臓はドキドキを通り越してバクバクでした。私が自分の構成を見てもらったのは講義の最後の方で。

ずっと落ち着かずに、何度も何度もパソコンの前で座り直していました(笑)。自分が作った構成でよいのか。たくさん訂正されたらどうしよう、そもそも出版できるレベルのものではなかったらどうしよう。そんな不安がずっと胸にモヤモヤとおおいかぶさる中、やってきた自分の番。

実は、まよ先生が私の構成をじっと見る時間があったんです。その時、私は息するのも忘れていたんじゃないかな……。

すると、まよ先生がさらっと「よくできていますね」と。最初「え?」と自分の耳を疑っちゃって。なんでもそうなんですが、まずは自分が否定されるのが私のデフォルト予想なんです。

だから、否定されなかったことに対する驚きが最初にありました。

 

ー「添削会」に参加した感想はいかがでしたか?

 まよ先生の「よくできていますね」という言葉、すごくうれしかったんです。それまでのライカレでの経験の積み重ねもあったと思うんですが「ここでは自分が否定されないんだ」という、ものすごい安心感が得られました。

「自分が否定されない場所がある」という感覚が、私に自信をもたらしてくれたような気がしています。

 

ーその後、電子書籍出版までは挫折しそうにはなりませんでしたか?

電子書籍1冊目の制作には、約1か月半を費やしました。

とにかく教えてもらったマーク・ザッカバーグ氏の「完璧をめざすよりまず終わらせろ」を毎日何度となく自分に言い聞かせました。

実は、私より以前に出版されたライカレの先輩や同期が全員、Amazonランキング1位を獲得されていて。もし私が1位をとれなかったら申し訳ないというプレッシャーもありました。

Amazonに自分の書籍を登録したあと、何度も何度も自分の書籍のページを更新してランキングを確認しました。好きな人にラインして返信まだかな? って何度もスマホ見ちゃうのと同じぐらい……いや、もっとかも(笑)。

 

ーそして、Amazonでは1位を獲得。さらにベストセラー1位も。

みなさんのおかげで達成できました。ベストセラー1位になったのが夜中の2時か3時ぐらいだったのですが「え? 幻覚?」と自分の目を疑いました。何度も目をこすって間違いないことが確認できたら、ほっと肩の力が。

そこで、ずっと肩に力が入っていたことに気づきました。ほっとしたら、なんだか泣けてきて。まよ先生とライカレのご縁でつながれたみなさんへの感謝で胸がいっぱいになって……。

それから「よくやったな、私」って。自分で自分を褒めてあげました。今思い返しても最高の時間だったな、と思います。

 

 ー今の自分、かなり自信がついたのではないですか?

いえ。それがそうでもなくて(笑)。

今でも自分の選択がこれでいいかどうか、不安は多いです。だけど、それでもいい、自分を否定する必要はない、等身大の自分でいいのだと思えるようになりました。

そんな気持ちになれたのは、電子書籍を書き切ったのが大きいと思います。電子書籍は、自信がない私でも行動さえすれば、何かは完成できるっていう証拠です。

 

ー1つのことを成し遂げた達成感が自信につながったのですね!

はい。そしてもう1つ以前と大きく変わったことがあります。

それは「行動しないと不安になる」ということ。

ライカレに入る前は、とにかく考えてばかりで行動できなかったのに。もちろん、今でも考える時間はありますが、自分がやりたいと思ったことを行動に移していく回数が、以前よりずっと増えました。

 

ー具体的にはどのようなことがありますか?

自分で企画してインタビュー記事を書いたら思いもよらない反応がもらえたり、想いを書きつづったものが賞をいただいたり。そういうことが続いて「なんだ、自信は関係ない。行動したら私でも必ず何かは得られる」そう信じられるようになりました。

 

ー最後に。「自信がもてるようになった」一番の理由は何だと思いますか?

ライカレに入って、適度な失敗はたくさんしたほうがいいんだよと、教えてもらえたこと。

そして、一番勇気とエネルギーがいる最初の一歩を踏み出す後押しをしてもらえたことですね。

 

ーライカレを受講したことで「行動」そのものが変化してきたということでしょうか。

ライカレでのまよ先生の講義中の言葉はもちろんですが、パソコン操作が苦手な方のためのサポートだったり、課題にぶつかった時のケアだったり。

ライカレでは受講生の行動をブロックするものは、思いつく限り取り除くシステムをまよ先生が作ってくださっています。

何をするにもはじめるまでは、ものすごく大変だし、不安が大きくて当たり前。だからこそ、一人で苦しまず、その助けが得られる環境に身を置く選択肢もあるんだなと思うようになりました。

自分が変わらなかったら環境を変えても意味がないというのも一理あるとは思うんです。

でも、一人であがくのって、本当に苦しくてつらいんですよ。だから、自分がやりたいことに向かって全力でサポートしてくれる環境があるなら、そこに飛び込む選択もありなんじゃないでしょうか」

 

ー「今後の目標」についてお聞かせいただけますか?

 1年前までは、毎日苦しいことばかりでした。

だから、過去の自分と同じように苦しんでいる人の心が軽くなるお手伝いをしたいんです。ライターとしてもそうですし、もっと直接的にお手伝いしたくてコーチングの勉強もはじめました。

まよ先生のように「人の人生をいい方向に変える」そんな明日の自分を目指し、今の自分にできることを日々積み重ねています。

ライカレで学んでいなかったら、想像もできなかった未来です。この先の未来が楽しみで仕方がありません。

 

取材協力

ちゆたかさん:https://twitter.com/chiyutaka_532